母の日参りや父の日参りとは?供える花の選び方やおすすめの花を紹介
「母の日や父の日に、亡くなった両親に花を供えたいけれど、どんな花を選べばよいのだろう?」
母の日や父の日は、日ごろの感謝の気持ちを伝える大切な日です。ありがとうの気持ちを込めて贈り物をしたり、一緒に過ごすことで特別な時間を共有したりする方も多いでしょう。
しかし、両親が亡くなられている方もいらっしゃいます。そんなときに注目されるのが、母の日参りや父の日参りという感謝の方法です。亡くなった親に感謝の気持ちを伝える目的で、特別なお参りをすることです。
本記事では、母の日参りや父の日参りについて具体的に解説し、どのような花を用意すればよいかについてのアドバイスを提供します。最後までご覧いただき、亡くなったご両親に最良のお供えができるようにお手伝いいたします。
母の日参りとは?
母の日参りは、亡くなった母親に感謝の気持ちを伝えるため、母の日にお墓や仏前にお参りすることです。
母の日は、普段の生活の中でなかなか伝えきれない感謝の気持ちを特別に表現する日として広く認識されています。母の日参りはその延長線上にあり、故人に対しても思いを届けようという大切な行事です。
母の日参りの際には、母親の好きだった花をお供えするのが一般的です。お花を供えることで、母親が生前に好んでいた色や香りを思い出し、彼女の記憶を鮮明に蘇らせることができます。
例えば母親がカーネーションを好んでいたのであれば、カーネーションをお供えすることで彼女の存在を身近に感じられることでしょう。お花とともにお墓や仏前に手を合わせると、日常の忙しさから少し離れて、静かに母親への思いを馳せる時間を持つことができます。
近年、お墓参りはお盆やお彼岸に偏りがちですが、母の日に亡くなった母親を偲ぶ習慣も徐々に広がっています。
父の日参りとは?
父の日参りとは、亡くなった父親に感謝の気持ちを伝えるために、父の日にお墓や仏前にお参りすることを指します。
父親が存命のときには、ネクタイや小物などをプレゼントするケースが多く見られます。しかしすでに亡くなっている場合には、花やろうそくなどを供えるのが基本です。加えて、父親が個人的に好きだったものを選ぶことで、父の日らしい特別感を出すことができるでしょう。
お墓や仏前に供える花は、父親が生前に好きだったものを選ぶのが望ましいとされています。しかし「父親が好きだった花がわからない」というケースも少なくありません。好きだった花がわからない場合には、父親が好きだった色を頼りに花を選ぶ方法があります。
母の日の定番といえばカーネーションですが、父の日に贈る花としてはバラが選ばれることが多いです。海外では、父親が存命の場合は赤いバラを、亡くなっている場合は白いバラを供えることが一般的とされています。
一方、日本では1981年に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会」が黄色をイメージカラーとして提唱しました。その結果、日本では父の日に黄色いバラを贈ることが一つの習慣となっています。
母の日参り・父の日参りの歴史と由来
母の日参りと父の日参りの歴史と由来についてご紹介します。
母の日参りの歴史と由来
母の日参りの起源は、アメリカで始まった母の日の伝統にさかのぼります。
1908 年、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が、亡くなった母親を偲んで追悼式を行ったことが、母の日の起源と言われています。その後、1914 年にアメリカのウッドロウ・ウィルソン大統領によって、5 月の第 2 日曜日が「母の日」として正式に制定されました。
この伝統が世界中に広がり、日本にも浸透しました。日本での母の日は、1931 年に大日本連合婦人会が推進し、1949 年には現在のような形で 5 月の第 2 日曜日が母の日と定められました。しかし、母の日参りという形で亡くなった母親を偲ぶ習慣は、近年日本で特に見られるようになったものです。
日本の仏教文化において、故人を偲んでお墓参りや仏壇にお参りすることは広く行われており、母の日に亡くなった母親に感謝の気持ちを伝えることが徐々に広がりつつあります。
父の日参りの歴史と由来
父の日の起源もまたアメリカにあります。
1909 年、ワシントン州のソエラ・スマート・ドッドという女性が、南北戦争の退役軍人である父親を称えるために、「母の日」に対抗して「父の日」を提案したことが始まりです。
彼女の提案に基づき、1910 年に初めての父の日が祝われました。その後、1972 年にアメリカのリチャード・ニクソン大統領が、6 月の第 3 日曜日を正式に「父の日」として制定しました。
日本では、父の日は 1980 年代以降に広まり、現在では 6 月の第 3 日曜日に祝われています。
父の日参りも、亡くなった父親に感謝の気持ちを表すために、お墓参りや仏壇に花や供物を供えるという形で行われるようになりました。特に近年、母の日参りと同様に、父の日に故人を偲び、感謝を伝える行動が注目されるようになっています。
母の日参り・父の日参りで感謝を伝えることの意義
母の日や父の日は、家族の絆を再確認する大切な日です。特に、亡くなった親に対して感謝の気持ちを伝えることは、心の中で温めてきた想いを形にする大切な機会となります。供える花やお線香は、静かな祈りの中で、感謝の気持ちや懐かしさをそっと伝える手段となります。
このような機会に花を供えることは、故人への感謝の気持ちをあらためて確かめるだけでなく、心を穏やかに保ち、家族との絆を深める一助となるでしょう。供花を選ぶ行為そのものが、亡き親との対話のよ
うなものであり、思い出を振り返りながら感謝を伝えるひとときは、心を温かくしてくれます。
noemie(ノエミ)では、こうした特別な機会にふさわしい花束やアレンジメントをご提供しています。「そのまま飾れる花束」は、花瓶や水換えの手間をかけずに、美しい花を長く楽しめるよう工夫されています。お参りの際に、この花が皆さまの大切な想いをしっかりとお届けできることを願っています。
母の日や父の日参りの際には、noemie(ノエミ)の花をお選びいただき、故人に心からの感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。皆さまの大切な思いが、花を通じて優しく伝わりますように。
墓前や仏前に供える花の選び方
墓前や仏前に供える花を選ぶ方法として、覚えておくべきなのは以下の3点です。
- ・どのような花、色でも構わない
- ・亡くなってから日が浅い場合には白い花がよい
- ・故人が好きだった色の花もおすすめ
順番に見ていきましょう。
どのような花、色でも構わない
墓前や仏前に供える花の選び方には、特に決まったルールはありません。故人が生前に好んでいた花や色を選ぶことで、故人を偲ぶことができます。
例えば、母親が生前にカーネーションを好んでいたのであれば、カーネーションを供えるのがよいでしょう。一般的には白や淡い色の花が選ばれがちですが、故人の生前の好みや故人にまつわる思い出にマッチしていれば、明るい色の花でも構いません。
また、生花だけでなくプリザーブドフラワーを供えるのもよい選択です。プリザーブドフラワーは長持ちし、手入れが不要なため、忙しい生活の中でも手軽に美しい花を供えることができます。
特に、お墓参りが頻繁にできない場合や遠方に住んでいる場合には、プリザーブドフラワーを便利に活用できるでしょう。
亡くなってから日が浅い場合には白い花がよい
亡くなってから日が浅い場合には、白い花を供えるのが一般的です。白い花は清潔さや純粋さを象徴しており、故人の魂を浄化する意味が込められているからです。
特に日本の文化では、白い花は弔いの場にふさわしいとされており、厳粛な雰囲気を持つことから多くの人に選ばれています。白い花には以下のように多彩な選択肢があります。
- ・ユリ
- ・菊
- ・カーネーション
- ・バラ
ユリは高貴で純粋なイメージがあり、故人の魂が安らかに天に召されることを祈るのに適しています。菊は日本では特に仏花として親しまれており、不滅や永遠の象徴とされています。
カーネーションは優雅さと品格から、故人への深い敬意を表すのにふさわしいでしょう。バラは高貴さと美しさで故人の人生をたたえる象徴として使われるケースがよく見られます。
故人が好きだった色の花もおすすめ
故人が生前に好きだった色がわかっているのであれば、その色の花を供えるのもおすすめです。故人の好みを反映させることで、よりパーソナルで心温まるお参りとなります。
例えば、赤いバラを好んでいたのであれば、赤いバラを供えてみましょう。在りし日の故人の姿を鮮明に思い出させてくれます。
好きだった色の花には、故人との思い出を鮮明に蘇らせる効果もあります。家族や友人たちと一緒に、生前にどのような花や色を好んでいたかを話し合い、花を選ぶとよいでしょう。
好きだった色の花を選ぶことは、故人への感謝の気持ちを深めるとともに、お参りをする人々にとっても慰めとなるはずです。
仏前に供える花のスタイルの選び方
仏前に供える花には、いくつかのスタイルがあり、それぞれに特徴があります。ここでは、代表的なスタイルの魅力をやさしく説明し、どのような方に合っているかをご紹介します。
花束
茎が長い花束は、花瓶や水盤に自由にアレンジできるのが魅力です。
花の扱いに慣れている方にとっては、季節ごとの花や好きな花を組み合わせて、自分らしい表現を楽しめます。また、花を活けることで、故人を思い出しながら時間を過ごすことができるのも素晴らしい点です。
花を活けること自体を楽しみたい方や、故人への思いを込めて個性的な供花を作りたい方におすすめです。
バスケットアレンジ
バスケットアレンジは、クラシカルで伝統的なスタイルが特徴です。手軽にそのまま飾れるので、忙しい日常の中でも美しい供花を長く楽しむことができます。
また、バスケット自体が装飾品としても機能し、特別なデコレーションを必要としません。
伝統的で上品なスタイルが好きな方や、手間をかけずに供花を楽しみたい方におすすめです。
そのまま飾れる花束
このスタイルは、花瓶が不要で、そのまま飾れる便利さが最大の魅力です。
ラッピングされた状態で飾ることができ、栄養と抗菌機能のあるゼリーで満たされているため、水換えが不要で花が長持ちします。
特に多忙な方や、手間をかけずに供花を準備したい方にとっては最適な選択肢です。また、ラッピングが美しいため、見た目にも華やかな印象を与えます。
忙しくて花のお世話に時間が割けない方や、手軽に華やかな供花を飾りたい方におすすめです。
母の日参りにおすすめの花
母の日参りには、感謝の気持ちを伝えるためにふさわしい花を選ぶことが重要です。特にカーネーションは、母の日に最も選ばれる花として広く知られています。カーネーションの色によって、感謝や愛情の表現が異なるため、故人への思いに応じて選択しましょう。
「そのまま飾れる花束/スペシャル」は、ピンクのカーネーションを贅沢に束ね、母の日参りにぴったりの花束です。ラッピングには「Send all my love and thanks to you」とのメッセージが添えられており、感謝の気持ちをしっかりと伝えます。
また、桜の香りとともに楽しめる「桜のお線香&菊てまりブーケ(M)セット/ ピンク」もおすすめです。和紙の包みが美しく、桜の木があしらわれたデザインが母の日参りにふさわしい一品です。
父の日参りにおすすめの花
父の日参りには、父親への感謝と敬意を込めた花を選ぶことが大切です。特にひまわりやバラは、父の日にふさわしい花として人気があります。それぞれの花が持つ意味やメッセージを理解し、父親への思いをしっかりと伝える供花を選びましょう。
「そのまま飾れる花束(L)」は、ひまわりを中心にデザインされており、父の日参りに最適な華やかな花束です。ひまわりは「尊敬」や「敬慕」という花言葉を持ち、父親への感謝の気持ちを象徴するのにぴったりです。この花束はそのまま飾れるため、忙しい方にもおすすめです。
また、「菊てまりブーケ(M)/ 白」は、可愛らしいピンポンマムを中心にデザインされており、その花言葉である“君を愛す”が、父親への深い愛情を表現します。さらに、緑のカーネーションをあしらったこのブーは、“純粋な愛情”を意味し、天国のお父さまに感謝と愛情の気持ちを優しく届けます。
母の日参り・父の日参りのマナーと作法
母の日参り・父の日参りのマナーと作法を紹介します。
まず、お供え物には、肉や魚、お酒、大きくて重たいものなどは避け、遺族に配慮した品物を選びましょう。
母の日参りの際には、白いカーネーションを贈る習慣がありますが、必ずしも白いカーネーションにこだわる必要はありません。お母さんが好きだった花を供えるのもおすすめです。
父の日参りに供える花は、バラが定番ですが、棘がついたままのバラはお供えに向いていません。
また、仏壇にお参りする際の作法は下記を参考にしてください。
- 1.正座し左手に数珠を持ち、一礼する
- 2.香炉にお線香を立てる
- 3.合奏する
- 4.一礼して下がる
- 5.仏壇に一礼し、座ったまま向きを変えて遺族に一礼する
母の日参り・父の日参りのよくある質問
母の日参り・父の日参りのよくある質問をご紹介します。
母の日参りに白いカーネーションを供えるのはなぜですか?
白いカーネーションには「私の愛情は生きている」「尊敬」などの意味があり、母の日参りの際に供えられるようになりました。
父の日参りにバラを贈るのは避けた方がよいですか?
父の日参りにバラを贈ること自体は問題ありません。ただ、棘のあるバラはお供えに適していないとされているため、プリザーブドフラワーなどの加工されたバラか、全く別の花を贈ることを検討してもよいかもしれません。
定番の花以外の花を供えてもよいですか?
定番の花以外の花を供えても問題ありません。
母の日参り、父の日参りの両方とも、定番とされる花はありますが、必ずしもその花でなければいけないことはありません。故人の好みに合わせた花を選んでもよいでしょう。
大切なのは、お参りを通じて故人への感謝や愛情を伝えるということです。
まとめ
母の日参りや父の日参りは、亡くなった親に感謝の気持ちを伝える大切な行事です。お参りを通じて、親が生前にどれだけ愛情を注いでくれたかを改めて感じることは非常に意義深いことです。
お参りに供える花は、故人の好みや生前の思い出を反映したものを選ぶことが重要です。しかし、亡くなって間もないのであれば、魂を浄化するという意味合いから白い花がおすすめとなります。いずれにせよ決まったルールがあるわけではなく、大切なのは故人を思う気持ちであることに変わりはありません。
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