2024.10.17

犬や猫などのペット火葬について紹介！葬儀で用意する花の選び方も解説

digimake

ペットの犬や猫が亡くなったら、火葬して供養してあげたいと考える方が多いのではないでしょうか。しかし、そのためには何をすればいいか、いつまでに火葬すればいいかなど、わからないことも多いと思われます。本記事では、犬や猫などのペットの火葬について、費用相場や遺骨の安置方法などを解説します。

また、身近にペットを亡くした人がいれば、どのような言葉をかけたらいいかわからず戸惑う方もいらっしゃるでしょう。ペットを亡くした方にかける言葉をペットの死因別にご紹介します。ペットへのお供えにおすすめの花もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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ペットのお供えの写真

犬や猫などのペットの火葬について

猫の写真

飼っていた犬や猫が亡くなり、火葬して弔いたいときには手配が必要になります。依頼先は地方自治体、訪問ペット火葬業者、ペット霊園のいずれかです。自治体に依頼すれば、費用を抑えて火葬できます。訪問ペット火葬業者に依頼すれば、自宅まで来てくれて、遺骨の返却も可能です。また、多くのペット霊園にはお墓や納骨堂が併設されているため、火葬後の供養について相談することができます。

火葬はいつまでにする？

ペットの火葬はいつまでにしなければいけないと決まっているわけではありません。一般的にご家族の気持ちや季節、お仕事の都合などに合わせて行われています。

遺体をきれいな状態で見送るためにも、基本的には亡くなってから3日以内に火葬するのが良いでしょう。通常、亡くなった当日には火葬しません。少し時間を置いて、落ち着いてから火葬します。

心の整理がつかず、すぐに火葬したくない方もいらっしゃることでしょう。そういった場合でも10日以内に火葬しましょう。いつまでにするものと決まっているわけではないため、落ち着いたタイミングで火葬すれば問題ありません。適切に冷やして安置すれば遺体の腐敗を遅らせることも可能です。

ただし、気温が高い時期や外傷がある場合、体が大きくて適切な保冷処置が難しい場合は腐敗が進むため、3日以内に火葬した方が良いでしょう。

火葬にかかる費用相場

ペットの火葬は地方自治体と民間業者で費用が異なります。自治体に依頼する場合、お住まいの自治体によって異なりますが、相場は1,000円〜1万円ほどです。ほとんどの自治体が他のペットと一緒に火葬する合同火葬となり、遺骨を拾うことはできません。

民間業者に依頼する場合は、合同火葬、一任個別火葬、立会個別火葬の3種類があります。合同火葬は複数のペットを合同で火葬するため、返骨されません。他の火葬方法に比べると安価なので、できるだけ費用をかけずに火葬してあげたい方に向いています。

一任個別火葬は飼い主が火葬に立ち会うことはできませんが、スタッフが拾骨して返骨してくれる火葬方法です。立会火葬とは、飼い主が出棺・火葬・お骨拾い・納骨などすべてに立ち会えるため、手厚く供養したい方に向いています。

火葬の費用は火葬プランだけでなくペットの体重によっても異なります。費用相場は以下の通りです。

体重	ペットの種類	料金相場
体重	ペットの種類	合同火葬	一任個別火葬	立会個別火葬
2～5kg	猫・超小型犬	1万6,000～2万円	2万1,000～2万4,000円	2万3,000～2万5,000円
5～10kg	小型犬	2万～2万5,000円	2万～3万円	2万5,000～3万5,000円
10～25kg	中型犬	2万5,000～3万5,000円	2万5,000～4万円	3万～4万5,000円
25～30kg	中型～大型犬	3～4万円	3万5,000～4万5,000円	4万～4万5,000円
30～40kg	大型犬	4～5万5,000円	4万5,000～5万5,000円	4万5,000～6万円
40kg以上	超大型犬	5万5,000～6万5,000円	5万5,000～6万6,000円	6～7万円

ペットの葬儀業者は多数ありますが、中には悪徳な業者によるトラブルも発生しています。火葬業者を決めるときは事前に評判を確認し、見積もりを取ることをおすすめします。

遺骨の安置方法

合同火葬でなければ、基本的にペットの遺骨を返してもらえます。遺骨はそのままペット霊園などに納骨できますが、自宅で保管や供養をしても問題ありません。

遺骨は湿気を含みやすいため、骨壺を押し入れなど湿気のこもりやすい場所や、窓辺・玄関など寒暖差が大きく結露しやすい場所に保管しないようにしましょう。できるだけ風通しの良い場所を選ぶのがおすすめです。

骨壺の中には乾燥剤を入れ、中に湿気が入り込まないように蓋の周りをテープなどとめておくと良いでしょう。

ペットが亡くなった際に飼い主さんがやること

ペットの犬や猫が亡くなったら、飼い主は遺体を適切に安置しましょう。

・死後硬直が始まる前に手足を内側に折り曲げる
・遺体をきれいにしてあげる
・ドライアイスや保冷剤で遺体を冷やす

遺体が収まるサイズの箱を用意し、清潔なシーツや布などを敷いておきます。その上にバスタオルや毛布を置いてペットの遺体を包んであげます。生前気に入っていたものがあれば、それを使用しましょう。

動物は死亡すると2時間ほどで硬直が始まります。手足が伸びた状態では箱に入れる際に入らないことがあるため、死後硬直の前に手足を内側に折り曲げましょう。次に遺体を拭き、ブラッシングすると、きれいな状態で送り出してあげられます。

手入れが終わったら腐敗を防ぐためにドライアイスや保冷剤で遺体を冷却します。水滴がつかないようにタオルで包んでお腹側と背中側を冷やしましょう。

火葬業者の手配も必要です。火葬の依頼先は主に地方自治体、訪問ペット火葬業者、ペット霊園の3つです。費用やサービス内容を確認して希望に合う業者を選びましょう。

なお、犬の場合は死後30日以内に市役所に届け出る必要があります。狂犬病予防法で犬は市役所への飼い主登録や、狂犬病ワクチンの予防接種が義務付けられているため、亡くなった場合は飼い犬登録の抹消を行います。

飼っていた犬が血統書団体に加入している場合は、血統書の登録抹消手続きも必要です。血統書を思い出に残しておきたい場合は、登録団体に相談すると返却してもらえる場合があります。

ペットを亡くした人へのマナー

ペットを亡くした人にどのような言葉をかけたら良いかわからない方も多いのではないでしょうか。特にペットを飼ったことがない人は頭を悩ませてしまうでしょう。

ペットを亡くした人に対して、使っても良い言葉と使わない方が良い言葉があります。例えば「またペットを飼ったらいいよ」「ペットは人間より短命だから仕方ない」など、ペットを亡くした人に無神経な言葉をかけるのは避けるべきです。「元気出して」など励ます言葉を苦痛に感じる人もいるので、言葉選びには十分注意が必要です。

使っても良い言葉

人間が亡くなったときに使う「お悔やみ申し上げます」や「ご冥福をお祈りいたします」は、ペットが亡くなったときにも使って良いとされています。ただし、ペットの死をまだ受け入れられていない場合は「冥福」などの言葉に抵抗を感じる方もいるので、慎重に言葉を選ぶ必要があります。

また、「死んだ」という直接的な表現は避けたいものですが、「亡くなる」という表現に違和感を覚える場合は「旅立った」「天国に行った」などの表現が使えます。

亡くなった状況や相手によって言葉を変える必要がある

ペットは大切な家族なので、亡くなった状況や相手によって言葉を変える必要があります。死因によって飼い主がかけてもらいたい言葉も異なるため、適切な言葉を選ぶことが重要です。死因がわからない場合、相手が自分から話題にしなければ、直接聞くのは避けておきます。

ペットを亡くしたときは言葉をかけてもらうよりそっとしておいてほしい人もいます。大切なのは相手の気持ちに寄り添うことなので、黙って話を聞いてあげたり、そばにいてあげたり相手が望むことをしてあげましょう。

ペットを亡くした人にかける言葉の例文

ペットはかけがえのない家族なので、ペットを亡くした人には悲しみに寄り添ったお悔やみの言葉をかけましょう。

ペットの死因は病死もあれば、事故死や老衰もあります。死因がわかっていれば、死因別にかける言葉を選びましょう。例文をご紹介するので、参考にしてください。

病死

ペットが病死した場合、飼い主は長く介護してきた可能性があります。病死で亡くなると「もっとできることがあったのではないか」と後悔するケースも少なくありません。頑張った飼い主とペットを労い、前向きになれる言葉をかけましょう。

「〇〇ちゃん（ペット）は、最後まであなたと一緒にいられて幸せだったと思います。」

「最後まで大好きなご家族と一緒にいられて〇〇ちゃんも嬉しかったと思うよ。」

「〇〇ちゃん（ペット）は少しでもあなたと一緒にいたくて頑張ったんだね。」

事故死や突然死

事故死や突然死の場合、飼い主は急なお別れで混乱しています。死因がわからない場合は自分を責めている可能性もあります。なかなか現実を受け止めることができずに苦しんでいるでしょうから、ペットの冥福を祈る言葉や温かい言葉をかけましょう。

「突然のことで何と言って良いかわからないけれど、〇〇ちゃん（ペット）の安らかな眠りをお祈りしています。」

「急な知らせで驚いています。〇〇ちゃん（ペット）がいなくなって寂しくなるね。私で良ければいつでもお話聞くからね。」

「あなたと過ごせて〇〇ちゃん（ペット）も幸せだったと思いますよ。」

寿命

寿命で亡くなった場合、長く一緒に過ごした飼い主にとっては喪失感が大きくなります。「もっとしてあげられることがあったかもしれない」と後悔している可能性もあります。長生きできたのは、飼い主の努力によるところも大きいため、飼い主のおかげで長生きできたことを前向きにとらえられるような言葉をかけましょう。

「大往生できて、〇〇ちゃん（ペット）はとても幸せだったと思いますよ。」

「こんなに長生きできたのは、あなたが大事に育ててきたからですね。」

「〇〇ちゃん（ペット）は長生きして、あなたと一緒にたくさんの思い出が作れたんだから嬉しかったと思うよ。」

ペットの葬儀で用意する花の選び方

ペットの葬儀に用意するお供えは花が一般的です。花は火葬の際に棺に入れてあげられます。しかし、どのような花を選べば良いか悩む方も多いでしょう。ペットの葬儀で用意する花には、特にルールはありません。ペットとの思い出に残っている花や、花言葉で選ぶのも良いでしょう。

ただし、火葬して遺骨をきれいに残すためには、選び方に注意が必要です。ペットの葬儀で用意する花は、遺骨に影響を与えないものにしておきましょう。

色の濃い花は避ける

ペットの葬儀の花にルールはないため、何色の花を用意しても構いません。しかし、濃い色の花は遺骨に花の色が移ってしまうことがあります。遺骨をきれいに残すためにも、色の濃い花は避け、淡い色の花を選びましょう。

造花は避ける

造花はプラスチック素材で造られているため、火葬すると有害物質が発生したり、解け残って遺骨に付着したりする恐れがあります。基本的にどの火葬業者でもプラスチックや金属類が含まれる造花は棺に入れられません。

造花と同じく、プラスチックや金属類を含むおもちゃや首輪なども副葬品として棺の中に入れることはできないため、注意しておきましょう。

また、造花だけではなく、プリザーブドフラワーなどの加工された花を使用する際にも注意が必要です。

プリザーブドフラワーに使用されている染料が高温で燃えると、遺骨に色が移る可能性があります。特に、鮮やかな色の花の場合、その染料が遺骨に付着して変色させるリスクがあります。

開花した花を選ぶ

これから咲くつぼみではなく、開花した花を選びましょう。きれいに咲いた花を棺に入れて送り出してあげたら、ペットもきっと喜んでくれます。

ただし、庭に咲いている花を入れるのは避けましょう。花に虫が付着していた場合、種類によっては遺体の痛みを早めてしまう可能性があります。葬儀で用意する花は花屋さんで買い求めた花にしておきましょう。

ペットの葬儀で送るおすすめの花

ペットを亡くした友人や知人には、美しい花でペットの旅立ちを見送ってあげられるようにお悔やみの花を贈ってはいかがでしょうか。ペットが亡くなったときに供える花の種類や色は、人が亡くなったときのような決まりはありません。しかし、飼い主にとってペットは家族なので、迷ったときは白い花を送るのが良いでしょう。

消費者に直接販売する花のD2Cブランド「noemie（ノエミ）」の「そのまま飾れる菊てまりブーケ／白」は、ピンポンマム、スプレーマム、カーネーションや旬のグリーンでまとめた白を基調としたブーケです。

ピンポンマムはピンポン菊とも呼ばれ、ピンポン玉のように丸く咲きます。花言葉は「君を愛す」なので、ペットへのお供えにぴったりです。スプレーマムは枝先が別れて多数の花をつける洋菊で、花言葉は「清らかな愛」です。心のこもった美しい花が、寂しい気持ちを癒やしてくれるでしょう。

そのまま飾れる菊てまりブーケはラッピングのまま飾れるため、花瓶に移し替える必要はありません。また、花に必要な栄養と抗菌剤を含んだ保水ゼリーが入っているため、水やりも不要です。花の扱いに慣れていない人でも手間なくきれいに飾れます。

そのまま飾れる菊てまりブーケ

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ペットにお供えするおすすめの花の種類

ペットにお供えする花には特に決まりがありませんが、思い出の花や花言葉などから選ぶことをおすすめします。ペットのお供えにおすすめの花の種類をご紹介します。

百合

百合は宗教に関係なく葬儀に用いられることが多い花です。凛とした印象の百合は高貴で気品があります。特にカサブランカには華やかさもあるため、お供えの花に向いています。

ただし、百合は犬や猫が食べてしまうと中毒症状を引き起こす可能性があるため、ほかにもペットを飼っているご家庭では避けた方が良いでしょう。

菊

菊は仏壇やお墓に供える仏花の代表格です。花が長持ちし、花びらが散らからないことや邪気を払うと言われていることが理由です。菊は日本で開発された和菊と欧米で改良されて日本に伝わった洋菊があります。ペットのイメージに合わせて和風にも洋風にも幅広くアレンジメントできるのが特徴です。

そのまま飾れる菊てまりブーケ

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バラ

バラの花言葉は「愛」なので、愛情を伝える花の代表的な存在です。また、ピンクのバラには「感謝」、オレンジのバラには「絆」や「信頼」の花言葉があるので、天国に行ったペットへのお供えにぴったりでしょう。

バラは色だけでなく、本数によっても花言葉があります。例えば5本のバラには「あなたに出会えて心から嬉しいです」というペットへのお供えに相応しい意味があります。

カードルリーブル(プリザーブドフラワー)

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カーネーション

カーネーションは花持ちが良く、暑い季節でも美しさを保ちながら長く飾れるため、ペットのお供えとしても人気があります。花言葉「無垢で深い愛」は、ペットへの純粋な愛情や感謝を込めるのにふさわしいものです。

さらに、色別の花言葉もあり、緑色のカーネーションは「癒し」や「純粋な愛情」を象徴します。そのため、飼い主に寄り添い、たくさんの思い出を作ってくれたペットへのお供えに相応しい花です。

きせかえローズ

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カスミソウ

カスミソウは、小さな白い花が集まった姿が可憐で、優しさを感じさせます。その花言葉は「清らかな心」「永遠の愛」で、純粋な愛情を象徴します。カスミソウは他の花と組み合わせることで、アレンジメント全体を柔らかく仕上げることができます。

シンプルでありながら、ペットへの深い愛情を伝える花として、お供えにぴったりです。

シロンス（プリザーブドフラワー）

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ガーベラ

細長い花びらを水平に咲かせるガーベラはかわいらしいので、ペットへのお供えによく使われます。赤・ピンク・黄・オレンジ・白など花の色が豊富なので、ペットのイメージに合わせた色を選べます。ガーベラには「希望」「常に前進」などポジティブな花言葉があります。ピンクのガーベラには「感謝」の花言葉もあるため、いつもそばで喜びを与えてくれたペットへのお供えにぴったりです。