プリザーブドフラワーは日持ちする?保存期間や長持ちさせる方法を紹介
プリザーブドフラワーは特殊な加工が施されているため、生花のような美しさを長くキープします。水やりの必要はありませんが、長持ちさせるためにはプリザーブドフラワーに適した環境で保管することが重要なポイントです。枯れることはありませんが、取り扱い方を間違えると寿命を縮めるため注意しておきましょう。
この記事では、プリザーブドフラワーの保存期間や長持ちさせる方法をご紹介します。生花のような美しい状態をできるだけ長く楽しめるように、プリザーブドフラワーの保存方法や傷んだときの対処方法を知っておきましょう。
プリザーブドフラワーはどれくらい日持ちする?永久保存?
プリザーブドフラワーは枯れることはありませんが、永久保存できるわけではありません。湿気や紫外線などによって徐々に色褪せや劣化が起こるため、保存期間は一般的に1〜2年程度といわれています。
プリザーブドフラワーの日持ちは保存環境によって異なるため、環境に気を配ればより長い期間美しさを保つことが可能です。反対に、保存に適さない環境に置けば、一般的な寿命より早く劣化することもあります。
プリザーブドフラワーの発祥の地ヨーロッパは比較的湿気が少ないため、10年ほど日持ちすることもあるといわれています。日本は湿気が多いため、そこまで長く持たせるのは難しいものの、保存方法に気を付けることでできるだけ長持ちさせられます。
プリザーブドフラワーを長持ちさせる保存方法
プリザーブドフラワーの美しい状態を長く保つには、保存方法に気をつけることが大切です。生花のような美しさを長く楽しめるよう次のことに注意しておきましょう。
高温多湿な場所は避ける
プリザーブドフラワーは、高温多湿な環境が苦手です。湿度が高い環境では、プリザーブドフラワーに使われている着色液が液だれしたり、花びらが透明化したりすることもあります。
プリザーブドフラワーに適した環境は、温度が18〜25度、湿度は30〜50%が目安です。家の中の湿気が多い場所に飾るのは避けましょう。たとえばキッチンに花を飾ると明るい雰囲気になりますが、湿気がこもりやすい環境なのでプリザーブドフラワーを置く場所には向いていません。
また、梅雨は湿度が高くなるため、除湿機を使うなどして湿気に注意しておきましょう。クリアケースに入れて飾る場合は、中にシリカゲル(乾燥剤)を入れておくことも湿気対策に効果的です。
直射日光が当たらないような場所に置く
プリザーブドフラワーは直射日光に弱いため、置き場所には注意が必要です。窓辺や日光が当たる場所に置くのは避けましょう。強い光が当たると花の色が抜けて色褪せの原因になります。
また、直射日光だけでなく室内の強い照明にも弱いため、光があたりにくい本棚のスペースなど、置き場所を工夫しましょう。
ガラスドームやケースに入った商品を選ぶ
プリザーブドフラワーを長持ちさせたい人は、ガラスドームやクリアケースに入った商品を選ばれることをおすすめします。
プリザーブドフラワーの花びらは繊細なので、ホコリがつくと取り除くのが大変です。また、物が当たってしまうと花びらが割れる可能性もあります。ケースに入れて保管すれば、ホコリや物理的接触からプリザーブドフラワーを守れます。
プリザーブドフラワ-が傷んだときの対処法
プリザーブドフラワーは、大切に扱っていても傷んでしまうことがあります。傷みに気づいたときは、次の方法で対処しましょう。
花びらのひび割れはハサミでカット
プリザーブドフラワーの花びらは繊細なので、ひび割れが入ることがあります。その場合はハサミで花びらの形に合わせてカットして修復しましょう。カットする際に工作用のハサミは使いにくいため、眉毛用のハサミや子供の爪切り用のハサミなど、刃先が小さなものを使いましょう。
また、一気にカットすると角張ってしまいます。花びらの丸みに合わせて少しずつカットしましょう。
ホコリは風で吹き飛ばす
プリザーブドフラワーはお手入れの必要がないため、長く置いたままになりがちです。ケースに入れずに飾る場合、ホコリに注意しておきましょう。ホコリをかぶったとき、手で取ろうとすると繊細な花びらを傷めてしまうかもしれません。手で触れずにドライヤーの弱冷風を当てて吹き飛ばしましょう。
また、メイク用のチークブラシなど、毛先の柔らかい筆で優しくホコリを取り除く方法もあります。ブラシで取り除くときも花びらを傷めないように優しくはらってください。
色褪せは乾燥材を試す
プリザーブドフラワーは湿度が50%以上の場所に置くと液だれを起こして色褪せしやすくなります。時間の経過による色褪せは避けられませんが、湿気が原因で花びらの色が抜けてきたときは、乾燥剤を使うと回復する可能性があります。
色褪せが気になるプリザーブドフラワーは、狭い空間に移動させて乾燥剤を一緒に置いておきましょう。乾燥剤は食品についているシリカゲルなどを利用できます。すべての花で色褪せを改善できるわけではありませんが、諦める前に乾燥剤の使用を試してみてください。
プリザーブドフラワーの保存に関する注意点
最後にプリザーブドフラワーを保存するときの注意点を2つ挙げます。保存方法に注意して、プリザーブドフラワーをより長く楽しみましょう。
色移りに気を付ける
プリザーブドフラワーは、一度脱色した花びらに特殊な染料で色をつけているため、多湿の環境では液だれを起こして着色料が滲み出てしまいます。衣服やカーテンなどに色移りしたときは、すぐにティッシュで拭き取りましょう。拭き取っても色が落ちないときは、クリーニングに出してください。
色移りを防ぐためにも、プリザーブドフラワーはできるだけカーテンや衣類の近くに飾らないようにすることをおすすめします。また、仏壇や棚、テーブルなどの家具類への色移りについても注意しましょう。
湿度が高い環境が液だれを引き起こすので、一年を通して室内の湿度に注意が必要です。プリザーブドフラワーに適した30〜50%の湿度を保ちましょう。
水やりは厳禁!
プリザーブドフラワーは水やりの必要がありません。間違えて水やりすると、濡れた部分がシワシワになり、色が抜けてしまいます。乾かしても元には戻らないため、水やりは厳禁です。
プリザーブドフラワーは生花のようなみずみずしさがあるため、プレゼントされたプリザーブドフラワーを生花と思い、水やりしてしまう人もいます。プレゼントするときは、相手の方にプリザーブドフラワーであることを伝えておきましょう。
正しい保存方法でプリザーブドフラワーを長持ちさせよう
プリザーブドフラワーはお手入れの必要がないため、美しい花を長く楽しめることが魅力です。できるだけ長期間にわたってプリザーブドフラワーを楽しむためには、正しく保存することが欠かせません。
プリザーブドフラワーが苦手とする環境は、高温多湿と直射日光です。夏はエアコンを使うなどして、室温や湿度を調節しましょう。また、家の中の湿度が高い場所には置かないことも大切なポイントです。
プリザーブドフラワーは永久保存できるわけではありませんが、環境に気を配ることで美しい状態をできるだけ長く楽しめます。正しい保存方法で、プリザーブドフラワーを長持ちさせましょう。
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